2021-11-15
20代の女性患者様は、当クリニックに来院される8年前に円形脱毛症を発症しました。原因は不明でした。皮膚科に6ヵ月間通いましたが治りませんでした。放置していると、眉毛と睫毛も抜けてきて、さらに脱毛斑の数が増えてきました。不安になって、当クリニックを受診されました。カプサイシンなどのサプリメントと80mg/日のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始すると、治療13日後には、額の左側と後頭部の脱毛部分の周辺と内部に産毛が生えてきて、生え際の毛が太くなってきました(写真、後頭部の脱毛斑)。そして、眉毛も増えてきて、短期間の知覚神経刺激で、早くも効果が表れてきました。また、治療前は、便秘症で、1週間に1回しか排便がないときもあったそうですが、治療後は、毎日排便があるようになり、眠りも深くなったと言われました。まさに、脱毛症の改善以外にも、IGF-1の腸の運動を良くする作用と眠りを深くする作用が表れていました。IGF-1を先天的に作れない病気の患者さんでは、若年からの薄毛、そして、睡眠障害があることが知られています。IGF-1を増やす治療で、自己免疫の抑制による円形脱毛症の改善、育毛効果、そして、様々な体の不調が改善してきます。脱毛症治療中の患者さんの中には、慢性の感染症が治まった、また、虫歯治療の根管治療の失敗による痛みがなくなったなどと、脱毛以外の体の不調が改善しています。既存の皮膚科治療では治らない円形脱毛症、IGF-1を増やす治療では、短期間で改善します。