2021-10-20
東京都在住の60代の女性患者様は、突然に、ステージIVの肺腺がんが見つかり、抗がん剤の治療を受けました。この後の脱毛は、一過性のものでしたが、その後に投与された抗がん剤であるオプジーボとヤ―ヴォイという、比較的新しい、免疫力を高める抗がん剤の投与から、3ヵ月して、ひどい脱毛に悩まされました。オプジーボは、2018年に、日本人の開発者に対して、ノーベル医学生理学賞が授与されて、奇跡の抗がん剤というふれこみになりました。しかし、実際に治療に供されると、効果が見られるのは、投与症例の2~3割に過ぎず、発現する副作用は、これまでの抗がん剤とは異なり、現代医学では治らない自己免疫疾患でした。免疫系を暴走させて治療する薬なので、がんも改善する症例はあるのですが、自己免疫疾患も起こすということです。この患者様の場合でも、オプジーボの効果が出てくる、治療3ヵ月後に脱毛したので、おそらく自己免疫による脱毛と考えられます。髪の毛の量が、抜ける前の半分になったと不安を訴えられており、カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始しました。すると、治療を開始した翌日から、抜け毛が半分になったと、驚かれて、喜ばれていました。しかし、この薬、2~3割の症例にしか効果がなく、他の抗がん剤との併用効果も、生存期間が1~2ヵ月伸びる程度、そして出てくる副作用が、現代医学では治せないなど、本当に使用する価値がある薬なのでしょうか?1,2ヵ月の生存期間が伸びても、病室の点滴につながれ、副作用に対しては、対症療法で、根治させないステロイドの投与、これで良いのでしょうか?脱毛も、円形脱毛症に近いメカニズムで起こってくるので、ステロイドなどでは、とても治せません。他の副作用も、ステロイドでは治りません。