2021-05-22
10歳の汎発性脱毛の男子患者様は、ご両親に円形脱毛症の既往があり、当クリニックに来院される3年半前に、引っ越しと脱毛成分入りのアルガード点眼液を使用して、円形脱毛症を発症しました。皮膚科に行き、漢方治療をうけ、あらぬことか、リーブ21に行ってしまいました。勿論、円形脱毛症は治りませんでしたし、みるみる悪化し、全身の毛が抜ける汎発性脱毛になりました(写真、治療前)。リーブ21などは、主に、男性型脱毛症(俗に、AGAといいます)を、お世話するサロンです。AGAと円形脱毛症は、どちらも脱毛症ですが、全く違う病気です。皮膚科や育毛サロンで(IGF-1を増やす治療をしていないところ)では、円形脱毛症は、自然治癒を除いて治りません。円形脱毛症は、自己免疫疾患という難病で、現代医学そのものが、自己免疫疾患を治せません。関節リウマチなども、現在の治療では、治っているのではなく、対症療法を行っているにすぎません。炎症を抑える治療で、骨破壊を食い止めるものの、無理な炎症抑制なので、免疫力が落ちるなどの副作用が出ます。この患者様は、IGF-1を増やす治療で、まず、眉毛が生え、頭部に白い産毛が増えて、そして、治療11ヵ月後には、お母様が見つけて喜ばれた黒い産毛が生えてきました(写真)。ご両親に円形脱毛症の既往があるという、遺伝的要因が高い方では、脱毛薬やストレスで、重症の円形脱毛症を発症します。IGF-1は、自己免疫を抑制する制御性T細胞というリンパ球を活性化するので、IGF-1を増やす治療で、副作用なく、自己免疫疾患が改善します。癌の免疫療法に使われる、オプジーボは、免疫のブレーキを解除するので、副作用として自己免疫疾患が起きます。この薬の使用上の注意で、自己免疫疾患がおこれば、ステロイドなどを適切に使用する必要があると述べられていますが、ステロイドのようなありふれた薬で、自己免疫疾患が治るはずもありません。沸騰した鍋に、無理やり、ステロイドという蓋をしているようなもので、鍋の隙間から、吹き出す沸騰した蒸気が副作用と考えて下さい。