2021-05-21
30代の女性患者様は、生後3ヵ月で、円形脱毛症を発症し、これは、自然治癒しました。当クリニックに来院する5年前に、生理痛が強く、脱毛するバファリンルナを、一カ月に2,3回服用して、円形脱毛症を再発しました。静岡県の国立医科大学医学部の皮膚科で、お得意の、しかし、治す力はない、かぶれ治療を受けましたが治りませんでした。バファリンルナで脱毛することを知らずに飲み続け、円形脱毛症は、ますます悪化し、困り果てて、当クリニックに来院されました。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始すると、傷んだ毛が大量に抜ける、毛の生え変わりが起こってきました。まだ、産毛は、生えていないものの、ひどかった生理痛が、徐々に改善し、治療3ヵ月後には、ほぼなくなりました。体内で、IGF-1が増えて、ホルモン環境が正常になったためでしょう。そして、この頃、手の爪に、うっすらと黒い色素沈着と点状の白斑が出てきました(写真)。なぜでしょうか?円形脱毛症の原因である、自己免疫を引き起こす原因物質は、メラニン色素に関連した物質です。IGF-1が増えて、自己免疫が改善してくると、白髪で生えてきた毛が黒くなり、皮膚の白斑が改善したりします。これと同じことが、爪の付け根でも起こっているからです。爪の付け根、爪床には、メラニン色素を作る細胞があり、これに対する、自己免疫が改善したために、一過性に、メラニン色素が増えてきたのです。そして、治療により、爪の伸びるスピードが速くなったため、爪を作るときに、角質に空気が入り込み、点状の白斑が出来てきたのでしょう。いずれも、治療により、自己免疫が改善してきている、良い兆候です。この患者様も、あんなにひどかった生理痛がなくなり、驚いていました。IGF-1は、このように、ホルモン環境を正常化するので、不妊治療にも応用できます。最近は、不妊であった女性患者様二人が、円形脱毛症の治療中に、1年間に2回も妊娠しました(1回は、流産)。お一人は、2回目の妊娠が成功し、無事、出産され、2人目の方も、2回目の妊娠が経過良好です。カプサイシンとイソフラボンの組み合わせのサプリメントで、妊娠しやすくなるので、あの高額な不妊治療よりも、はるかにコスパが良いでしょう。