2021-04-03
40代の男性患者さまは、来院される9年前に一度円形脱毛症を発症しました。皮膚科を受診し、なんと6年間通って治ったそうです(これは、おそらく、自然治癒です)。再び、来院される3ヵ月前に、円形脱毛症を再発して、今度は、皮膚科に行かずに、当クリニックを探して来院されました。6年間の皮膚科治療、うんざりされたのですね。早速、カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチン(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始すると、多少の傷んだ毛の生え変わりを経て、産毛が生えてきました。そして、治療1年2ヵ月後には、ほぼ生え揃いました(写真)。患者様は、もうそろそろ治ったのではないですか?と尋ねられましたが、まだ、少し地肌が隠れていないので、もう1ヵ月治療を続けました。すると、さらに改善していました(写真、治療1年3ヵ月後)。そして、ほぼ生え揃ったのですが、もし、それ以上に改善がなければ、治癒と判断しますとお伝えして、もう1ヵ月治療すると、それ以上の改善はなかったので(写真、治療1年4ヵ月後)、この時点で、治癒と判定して、セファランチンの減量を開始しました。せっかく治ったのですから、再発しないように、慎重に治療を終了しなければなりません。大きな脱毛斑があり、皮膚科では治らないことをご存じだったので、再発は避けたいというお気持ちでした。重症円形脱毛症治療は、飛行機の操縦と同じで、離陸(産毛が生える)は、比較的たやすいのですが、着陸(治療終了)が、難しいのです。