2021-03-31
60代の女性患者様は、来院される2ヵ月前に円形脱毛症を初発しました。ご自身では、ストレスなどの思い当たる原因はなく、不思議と不安の入り混じったお気持ちだったようです。美容院で、皮膚科に行っても治らないと言われて、そこで、頭皮の美容液でケアーをすると言われたそうです。しかし、そんなもので、治るはずもなく、当クリニックを受診されました。ネットで、当クリニックで治療した患者さんが、薬で脱毛したことを書いていたので、お薬手帳持参で来院されました。お薬手帳には、恐ろしい薬の、長期処方が並んでいました。来院される1年前に、まず、爪の表面がデコボコになるという異常が表れたそうです。それ以前から、脱毛する薬の絨毯爆撃を受けていた状態で(胃薬のタケキャブ;片頭痛の薬であるゾルミトリプタン;痛み止めの貼り薬である、ロキソプロフェンテープ)、爪の異常が出た直前に、とどめを刺すかのように、あの、恐怖のオロパタジンが処方されていました。知らずに、その後も、脱毛薬を飲み続け、爪の異常は、右手から、両手に広がり、そして、円形脱毛症を発症したのでした。そして、来院される1ヵ月前から、花粉症の症状があったので、また、オロパタジンを飲み始めて、脱毛症は一気に悪化して、来院されました。来院時、爪の異常は残っており(写真)、頭部には、大きな脱毛斑が数個ありました(写真)。家族歴はなく、もし、遺伝的な体質があれば、脱毛薬の絨毯爆撃の最中に、一気に脱毛していたでしょう。しかし、爪の異常と円形脱毛症が、薬のせいであることを説明すると、少し安心されてこのように言われました。皮膚科に行ったなら、円形脱毛症の原因を、取るに足らないストレスに、無理やりこじつけられて、ストレスに負けたあなたのせい、と言われていたでしょう。そして、脱毛する、抗ヒスタミン剤を処方されていたかもしれません。考えただけでも、怖い話ですが、全国で、このような皮膚科治療が行われているのです。美容院で、シャンプーされると、かえって悪くなるから、そんな美容院は、ほっといていいですとお伝えしたら、”よかった!施術の前払い代金の13万円を払う直前だった”と言われました。円形脱毛症は、現代医学では、治らない自己免疫疾患です。治療を、素人や皮膚科医の手にゆだねるのはやめましょう。