2021-02-10
北海道在住の20代の女性患者様は、就職した時の生活環境の変化で、円形脱毛症を発症しました。市販の脱毛薬も、なにか使われていたのでしょう。早速、皮膚科に行きましたが、どこに行っても同じの無効な治療でした。8ヵ月間も、無駄な治療を受けているうちに、全頭脱毛となり、眉毛まで抜けてきました(写真、治療前)。これはたまらないと、遠路、当クリニックを受診されました。カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始すると、産毛が増えてきて、治療1年7ヵ月後には、明らかな改善が見られました(写真)。この時に、薬が減量できますかとの、問い合わせをいただきました。答えは、”治癒するまでは、サプリメントとセファランチンの減量はできません”、です。全体は、ほぼ生え揃っているものの、前頭部の右側に、まだ、十分産毛が生え揃っていない部分があります(写真、赤い点線内)。円形脱毛症は、自己免疫の慢性炎症により起こっている頭皮(毛根)の火事と思って下さい。IGF-1を増やす治療で、この火事を消火していますが、鎮火しないと、火事でも消火活動はやめられないのと同じです。まだ、火が消えていないところがあると、そこから、火が燃え広がっていきます。火事では、火元が一番焼け方がひどいのと同じように、大体は、円形脱毛症の初発部位が、最後まで残ります。せっかく良くなっていても、治癒前の自己判断での、治療中止や薬の減量で、再発した例は、数え切れません。せっかくの、一生に一度の、不愉快な円形脱毛症を治す機会です。治療薬減量の判断は、慎重にしましょう。IGF-1を増やす治療が、消火活動なら、皮膚科の治療は、特に脱毛する抗ヒスタミン剤を使用する場合は、延焼させる強風と言えるでしょう。こんなことで良いのでしょうか
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