2020-11-16
愛知県外から来院された10代の男性患者様は、来院される2年8ヵ月前に、思い当たる誘因なく、円形脱毛症を発症しました。家族歴はありませんでした。地元の国立大学医学部附属病院皮膚科の脱毛外来で治療を受けるも、一向に改善の兆しがありませんでした。そして、地獄のシナリオである、脱毛薬ロラタジンの投与が開始されました。幸運にも、3日前からの投与開始でしたので、すべて捨ててもらいました。カプサイシンやイソフラボンを含むサプリメントと大量のセファランチンにより、IGF-1を増やす治療を開始すると、治療2週間目で、毛の残骸である断毛(切れ毛)が減少し、代わりに、産毛が生えてきました(写真)。そして、抜けていた眉毛も、増えてきました。おでこの上が、三角形にぬけているので、皮膚科では、自分で毛を抜いているのだろうと言われたそうです。これだけ、はっきりした断毛があるので、円形脱毛症であることは間違いないのに、なぜ、抜毛症などと言うのでしょうか?また、脱毛薬を処方する、大学病院の皮膚科の脱毛外来とは、脱毛症を治す外来ではなくて、脱毛させる外来です。
危なかったですね。長期に飲んでいれば、全頭脱毛か、最悪の場合、全身の毛が抜けるところでした。皮膚科治療は怖いですね。ちなみに、ロラタジンの添付文書には、脱毛の副作用が明記されています。添付文書、見てますか?皮膚科のお医者サマ。