2020-09-05
北海道在住の20代の男性患者様は、お父様に、円形脱毛症の既往があり、頭痛薬を飲んで、円形脱毛症を再発しました。近所の皮膚科から、総合病院の皮膚科まで受診して、最後は、また、百害あって一利なしのステロイドパルス治療をやられました。勿論、効果はなかったのです。困り果てて、遠路、当クリニックに来院され、カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、傷んだ毛が抜けて、また、傷んでいなかった毛は、さらに伸びてきて、治療3ヵ月で、明らかな改善が見られました(写真)。髪の毛は、成長期(髪の毛が育つ時期)、退行期(成長が止まる時期)、そして、休止期(毛を作る装置が毛根から、離れていき、毛が抜けるが、新しい毛が出来はじめる)の時期のどれかの状態です。脱毛症があると、成長期が短縮して、退行期と休止期が延長します。IGF-1は、成長期を延長して、退行期と休止期を短縮します。したがって、IGF-1 が増えると、毛根が傷んでいない成長期にある毛は、さらに寿命が延びて、毛も成長し、退行期と休止期にある、毛根が傷んだ毛は、すぐに抜けて、一方では、新たな毛が、すぐに作られ始められることになります。これが、IGF-1 を増やす治療で、毛の生え変わりが起こり、その後に、改善する理由です。漢方治療では、病気が、根本的に治る時には、いったん、病気と同じ症状がでることを、”好転反応”と言いますが、毛の生え変わりは、脱毛症治癒における好転反応です。