2020-08-07
40代の女性患者様は、2回目の出産後に、円形脱毛症を再発しました。皮膚科で、アトピー性皮膚炎の治療で、エピナスチンという脱毛する抗ヒスタミン剤を飲まされていました。皮膚科を受診しても治らず、間違えて、男性型脱毛症(AGA)治療を専門とする、よくある街中の脱毛症治療クリニックを受診され、”うちでは治せません”と、ある総合病院の皮膚科を紹介されてしまいました。そこで、また、脱毛する、抗ヒスタミン剤であるタリオンと、最強の脱毛作用をもつオロパタジン(別名、アレロック)を処方され、円形脱毛症は、みるみる悪化しました。たまらずに、当クリニックを探して来院されました。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、脱毛薬で、全身の毛根が傷んでいたのでしょう、全身の毛が生え変わる事態となりました(写真、治療6ヵ月後)。しかし、それから、頭部に産毛が生え、治療1年8ヵ月後には、改善が、他の部位よりも遅い、両側頭部で、明らかな改善が見られました(写真)。そして、なかった眉毛も生えてきて(写真)、抜ける前は、太かったので、剃っていたとも、嬉しそうにお話され、”生えるとは、思いませんでした”と言われました。順調に改善しており、汎発性脱毛からの改善では、とても速いペースです。それにしても、皮膚科治療
で、脱毛するのは、何とかしなければならないでしょう。皮膚科での、円形脱毛症の”標準的治療”にも、この脱毛薬投与が推薦されており、日本の”標準的治療の前での、医師の思考停止”の一端を示すものでしょう。病根は、深いですね。