2020-08-05
九州地方在住で、遠隔診療で治療をされている10代女性患者様は、円形脱毛症の既往はないものの、抗核抗体という自己抗体が陽性で、自己免疫疾患の体質をもっていました。運動部の大会の緊張の中、花粉症の鼻炎に対して、脱毛成分(抗ヒスタミン剤)入りのパブロン点鼻薬を、2、3日使用して、円形脱毛症を発症しました。皮膚科に通いましたが、もちろん、治りませんでした。さらに、円形脱毛症発症2ヵ月後から、また、抗ヒスタミン剤入りのアイボンを毎日使い始め、とうとう、全頭脱毛にまで悪化しました(写真、治療前)。お父様が、特に心配され、患者様と共に、遠路来院され、その後、遠隔診療で治療を開始されました。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、産毛が生え始め、治療7ヵ月後には、産毛が生えにくい両側頭部でも、改善してきました(写真)。何気なく、安全と思って使った薬が、危ない薬とは、思ってもみなかったでしょう。円形脱毛症を起こしている人が、家系内にいない場合、自分が自己免疫疾患の体質があるかどうか
は、わかりません。ドラッグストアで、買い物を楽しむなんて、怖いことです。ドラッグストアは、恐怖の薬の山積みの場と考えたほうが良いでしょう。CMに騙されて、安全と思っての、むやみな薬の使用は避ける方が賢明です。