2020-08-04
50代の女性患者様は、脱毛成分配合のアイボンを使用中に、円形脱毛症を再発しました。皮膚科で、2ヵ月間治療されるも改善せず、悪化していきました。不安で、夜も眠れず、当クリニックを探して、来院されました。右側頭部前方に、大きな脱毛斑がありました(写真、治療前)。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、産毛が増えてきましたが、初夏に、軽い再発がありました。しかし、その後は、改善が続き、治療11ヵ月後には、ほぼ治癒に近い状態になりました(写真)。多くの患者さんでは、最初は、皮膚科治療で治らない円形脱毛症に対して、大きな不安を抱えて来院されます。そして、産毛が生えてくると、驚くと共に、喜ばれて、ほっとされます。状態の良いところから、順次、改善してくるのですが、難治の部位が、最後に残ってくるので、改善のスピードが、やや落ちてきます。そして、次は、いつ治るのかと聞いてきます。結局、完治するのですが、皮膚科の標準的治療では、治らない、そのような意味では、自己免疫疾患である多発型円形脱毛症は、難病です。簡単に、ウイッグをかぶるようには、治りません。完治の判断は、毛が生え揃って、経過を見ていき、それ以上の改善がなくなった場合に行い
ます。その後、薬とサプリメントを、減量し、再発がないことを確認して、治療を中止します。改善中に、治療を中止して、再発し、また、治療をやり直すと、初期の改善する時間よりも、長い時間が改善に必要になります。自己判断による、治療の中断は、危険です。慎重に治療を終了する必要があります。