2023-07-18
脱毛症の患者さんのお母様から、お子様が紫外線を浴びる水泳をしても良いかという質問を受けることがあります。紫外線は、皮膚の知覚神経を刺激して、IGF-1を増やすので、紫外線を受けての水泳はOKです。根治性はないものの、皮膚科では、円形脱毛症の治療に紫外線を用いるのはこのためです(皮膚科医はIGF-1が増えることは知らない)。化粧品会社の紫外線は怖いものとする、紫外線の一面だけを取り上げた話に侵された女性は、この暑い夏でも、サングラスの他に、帽子を深くかぶり、長い手袋をして、マスクをかけ、見るだけで暑苦しい外見で街を歩きます。確かに、加齢により、皮膚の細胞の回転が悪くなると、紫外線によるメラニンの沈着が除去されなくなり、しみやくすみがでてきます。しかし、前述の極度の紫外線を怖がる方が、体の健康にはよくありません。紫外線は、食事やサプリメントで摂取したビタミンDを活性化して、骨密度を増やすことは良く知られていますが、活性型ビタミンDが、IGF-1を増やすために、骨密度が上がるのです。この作用以外にも、IGF-1が増えれば、育毛効果、免疫力増強効果、抗うつ効果などが期待されます。テレビコマーシャルのカルシウムを取れば、骨が丈夫になるという話も、片手落ちのはなしで、カルシウムを骨に沈着させ、骨密度を上げるのは、活性型ビタミンDとIGF-1の作用です。活性型ビタミンDが作られなければ、カルシウムをいくらとっても効果はありません。よく、サプリメントの専門家は、ビタミンDをサプリメントとして摂取することががん予防になると言いますが、背景には、適量の紫外線を浴びて、IGF-1が増えるからなのです。浴びるべき適量の紫外線とは、夏場では、1日30分、秋から冬では7~8時間と言われています。脱毛症の患者さんは、化粧品屋のしょうもない話に惑わされることなく、紫外線を有効活用して、IGF-1を増やして下さい。