2023-03-17
50代の汎発性脱毛の女性患者さんは、IGF-1を増やす治療で順調に産毛が増えていました(写真)。ところが、ある時、1ヵ月前に比べて脱毛していることが確認されました(写真)。話を聞くと、ウオノメをとるために阿蘇製薬のウオノメバンというテープを7日間使われたそうです。脱毛成分サリチル酸が入っています。はじめは、使用したものがイボコロリかと思って、兵庫県の横山製薬のお客様相談窓口へ副作用報告をしました。はじめに対応した女性が、足の裏に貼って、脱毛したことが理解できす、次におっさんが代わって出てきました。おっさんが言うには、サリチル酸は、そのカルボン酸(多分カルボキシル基のことを言いたかったのか?)がどうとかで、血中には入っていかないと、得意そうに言いました。詳しく話せと言うと、しどろもどろでした。薬剤師のおっさんでした。足の裏に貼って脱毛したので、体内に吸収されていることは間違いありません。念のために、有名な薬理学の教科書で調べて見ると、サリチル酸は、皮膚に塗ると急速に体内に吸収され、塗る範囲が広いと、急性中毒を起こすとのことです。サリチル酸は、皮膚の表皮細胞を破壊して、ウオノメを破壊するわけですから、大量に体内に入ると危険です。ウオノメバン(写真)は、阿蘇製薬という会社の製品ですので、そちらに副作用報告をすると、窓口では、いきなり非薬剤師のおっさんでした。全く、やる気がなく、はーい、関連部署に報告しておきます、と言いいました。患者さんの性別も年齢も聞かなかったので、やる気あるのかと問いただすと、これまでに1例もそんな報告がないので、そんな副作用はあり得ないと言い放ちました。お前が決めるな!これらのおっさんずに、つける薬はありません。ふつうの製薬会社ではありえない対応です。サリチル酸は、皮膚に塗ると、体内に吸収され、脱毛症の患者さんでは、間違いなく脱毛します。円形脱毛症の患者さんでは、脱毛しますが、これはサリチル酸が、IGF-1を減らして、自己免疫疾患を悪化させることを意味します。もし、関節リウマチの患者さんが痛いところにサリチル酸が入った湿布を貼ると、痛みはとれても、関節リウマチを引き起こしている自己免疫は悪化すさせることになります。サリチル酸、要注意です。