2023-03-15
東京都在住の10代の女性患者さんは、お父様に円形脱毛症の既往があり、ご自身は生活環境の変化のさなか、脱毛薬オロパタジンを服用して円形脱毛症を発症しました(図)。皮膚科に通っていましたが、その間、新型コロナ感染で著明悪化しました。無効な皮膚科治療は捨てて、当クリニックを受診されました。蛇行性脱毛の状態でした。カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始すると、前頭部前方に産毛が生えてきました。そして、カプサイシンを8錠/日に増量して2か月後には、明らかな産毛の増加と、抜けていない毛の艶が良くなり、健康な10代の女性の髪の毛が復活しました(写真)。円形脱毛症では、最も毛根が傷害された部位は脱毛しますが、抜けていない毛の毛根も、少なからず傷害されており、髪の毛の質が悪くなり、毛は細くなり、艶やこしがなくなります。IGF-1が増えると、産毛も生えてきますが、抜けていない毛の質も良くなってこのような外見の違いが出てきます。お父様は、大変心配しておられますが、最近の2ヵ月の改善で、少しは安心されたでしょう。しかし、途中の皮膚科の寄り道は、ムダな時間というより、悪化する時間になってしまいますので、皮膚科には立ち寄らないようにしましょう。