2023-03-08
50代女性患者さんは、過去に円形脱毛症と甲状腺炎(おそらく自己免疫性)の既往がありました。家系内にも、円形脱毛症の方がいました。過去の円形脱毛症は、自然療法で、ゆっくり改善したそうです。この療法、おそらく、IGF-1を増やすものだったのでしょう。しかし、その後、抜け毛が増えてきて、その辺りのAGAクリニックや皮膚科を受診しました。AGAクリニックのお医者さんは、AGA以外の脱毛症のことは真に理解していません。この患者さんも、ミノキシジルを処方されましたが、改善するはずもなく、当クリニックを受診されました。円形脱毛症の既往はあったものの、びまん性の脱毛だったので、まず、女性型脱毛症の治療で、カプサイシン、イソフラボン、タキシフォリン、そしてセファランチンは、80mg/日の中等度量で、IGF-1を増やす治療を開始しました。毛は少し太くなりましたが、抜け毛が減りません。そのうちに、典型的なコイン型の脱毛斑が表われ、びまん性の脱毛も、円形脱毛症と同じ機序での脱毛と判断し、セファランチンを150mg/日に増量しました。その後、抜け毛も減ってゆき、毛も太くなり、髪の毛の質もよくなりました。経過を見ても、治療5ヵ月後から治療1年1ヵ月後までは、毛も細く、広い範囲で、地肌の露出が確認されますが(写真)、治療1年5ヵ月後には、明らかな改善が見られています。この時点で、これまでは外出時に帽子が必要だったのが、要らなくなったとの報告を頂きました。確かに、この時点で、地肌も見えにくくなり、毛も太くなり、つやも良くなっています。今後は、カプサイシンを8錠/日飲んでいただき、さらなる改善を期待することになりました。抜け毛もおさまって、抜け毛の多いうっとおしい日常がなくなりました。来院された別の患者さんから聞きましたが、モーニングショーで、餅田コシヒカリさんが蛇行性脱毛を公表して、円形脱毛症の情報が放送されたようです。このような番組で、効かない治療をする皮膚科のお医者さんのコメントはやめてほしいものです。脱毛する抗ヒスタミン剤服用の被害者が増えますし、危険な薬であるオルミエントを服用して、生命の危険にさらされる患者さんも増えます。また、別の患者さんから、オルミエントを紹介した新聞の医療記事を見たが、服用してもよいかとの問い合わせがありました。飲んではいけませんとお答えしました。メディアは、真実を伝えませんから、頭から信用しないようにして下さい。
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