2023-02-15
沖縄在住の30代の男性は、アトピー性皮膚炎があり、長期間脱毛する痒み止めのザイザルを飲んでいました。そして、やはり毛の量が減ってきて、気になったのでしょう、その辺りのAGAクリニックを受診しました。この時は、特に脱毛症があるようには見えません(写真、ザイザル服用中、ミノキシジル服用前)。もしこの状態で、当クリニックを受診されたら、ザイザルを止めればもとに戻るので、サプリメントや薬は出しません。しかし、この男性、治療不要なのに、AGAクリニックのテキトーなセンセ―は、ザイザル中止を勧めずに、プロペシアとミノキシジルを処方しました(図)。その1ヵ月後、毛髪量は明らかに減りました(写真、ミノキシジル服用後)。そして、困り果てて当クリニックに相談されました。基本的には、ザイザルを中止するだけで良いと話をしても、ザイザルで毛は抜けなったから、脱毛とは関係ないとの思いこんでいました。おそらく、長期間のザイザル服用で、IGF-1が減り、毛根が傷んで毛量が減ってきたところに、プロペシアとミノキシジルの服用で、これらの薬による多少のIGF-1の増加で、傷んだ毛の生え変わりが起こって、急に脱毛したのでしょう。脱毛症はないので、基本的に、時間はかかりますが、ザイザルを中止していれば、また、毛は生えてきますと話しましたが、毛の生え変わりの意味が理解してもらえず、ネットで知った”初期脱毛”かと何度も何度も聞いてこられたので、基本的には、生え変わりと同じことと説明しましたが、やはり理解できませんでした。このように、脱毛症がなくても、脱毛薬の長期服用で、毛根は傷んで、徐々に毛は抜けていきます。脱毛症があれば、脱毛薬の影響は急激です。結局、一度言ってわかる人は言わなくてもわかる、一度言ってわからない人には何度言ってもわからない、でした。