2023-01-31
20代の女性患者さんは、5年前に全頭脱毛で、当クリニックで治療されました。7割ほど生えて、突然治療を中断されました。そして、約5年後、生理痛で毎月ロキソニンやイブなどの痛み止めを飲んで悪化し、蛇行性脱毛の状態で、治療のために再来院されました。これらの脱毛薬は、飲んではいけないこととわかっていたはずですが、痛みも我慢できなかったのでしょう。しかも、IGF-1を増やす治療では、生理痛も改善するので、治療を止めたことで、生理痛もひどくなったのでしょう。再治療で、カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン150mg/日で治療を開始し、産毛が増えてきました。共に来院されるお父様が熱心に患者さんを励ましていました。しかし、インフルエンザにかかり、40℃の高熱が出て、カロナールでは効かず、外出したいばかりにロキソニン1錠に手を付けてしまいました。その結果が、産毛の全滅です(写真、青い円内)。お父様は、外に遊びに行きたいがためにロキソニンを飲んだことを、珍しくとがめていました。悪性過高熱や熱性けいれんの場合を除いて、多くの風邪やインフルエンザでは、解熱剤を使用しないほうが、使用した場合の半分の時間で治ることがわかっています。発熱は、免疫力を上げるために体が起こしている反応なのです。ロキソニンで解熱した間は、体が楽になりますが、再び熱が高くなる時は、ロキソニン服用前よりも、全身倦怠感や筋肉痛はひどくなります。風邪は、数日で治りますが、ロキソニンで失った産毛はしばらく、戻ってきません。