2023-01-27
2023年1月26日のヤフーニュースに、日本の研究者たちにより、タキシフォリンの新たな効果が認められたことが報告されました。この効果は、未だ治療法のない非アルコール性脂肪肝(NASH)と、そこからの肝がんへの移行の予防です。当クリニックでは、タキシフォリンは、脱毛症治療のサプリメントであるラーシュという名前で患者さんに飲んでもらっています。タキシフォリンは、シベリアカラマツから抽出されるジヒドロケルセチンという物質のことです(図)。タキシフォリンを脱毛症治療サプリメントに用いたきっかけは、その作用が、あまりにもIGF-1の作用と類似していたために(図)、タキシフォリンは、IGF-1を増やして、いろいろな効果を発揮していると考えたからです。事実、カプサイシンとイソフラボンだけでは、なかなか改善が見られなかった女性型脱毛症の60代の女性は、タキシフォリン(ラーシュ)併用1ヵ月後に、明らかな改善が見られています(写真)。タキシフォリン投与でIGF-1が増えて、特にその抗炎症作用でNASHにおける肝臓の慢性炎症を抑制して、肝がんへの移行を抑制すると考えられます。脱毛症治療で服用されていると、肝臓への効果には思いが行かないかもしれませんが、産毛が生えると共に、IGF-1によって、肝臓も守られているのです。しかし、IGF-1を減らす痛み止めやかゆみ止めは、脱毛のみならず、このような肝臓の保護効果をもなくしてしまいます。知らず知らずに飲んでいるロキソニンやオロパタジンなどの痛み止めやかゆみ止めは、髪の毛だけでなく、体にとっても怖い薬なのです。