2022-12-09
50代の男性型脱毛症の患者さんは、遺伝に加えて、脱毛するバンテリン液を使用して、脱毛症がひどくなり、来院されました。治療前は、頭頂部と額の生え際に薄毛がありました(写真、治療前)。IGF-1を増やす治療開始と共に、すぐにシャンプーを中止して、お湯シャンにして改善しましたが、途中で散髪屋さんで勧められたシャンプーを使用して悪化しました。再びお湯シャンにして改善してきました(写真、治療2年後)。ところが、その1ヵ月後、急速に改善が見られました(写真)。生活環境の変化をお尋ねすると、これまでシャワーだけだった入浴習慣を、40℃から41℃くらいのお湯を入れた浴槽に30分つかるようにしたそうです。ご自身も、髪の毛の質が良くなったことを実感されていました。血圧も拡張期圧が100くらいあったものが、80代に低下し、体温も36℃前半から、36℃半ばまで上がってきました。ゆっくり入浴して、皮膚の知覚神経を刺激することで、IGF-1も増え、また、温熱刺激により、知覚神経の温度センサーとしての機能が良くなり、体温調節機能が上がり、体温も上がってきたと考えられます。シャワーは、表面だけを温めますが、浴槽につかる場合に比べて、湯冷めしやすくかえって体を冷やします。特に冬は湯冷めしやすくなります。このように体を温めることで、IGF-1を増やす治療の効果が明らかに高くなります。1年を通して、浴槽につかる習慣を身につけましょう。シャンプーは捨てましょう。