2022-12-05
関東地方在住の男性患者さんは、円形脱毛症と同じ自己免疫疾患である橋本病があり、脱毛する市販のアレグラFXと処方されたフェキソフェナジン(共に成分はフェキソフェナジン)を飲んで円形脱毛症を発症しました。男性型脱毛症(AGA)の治療を専門とする、いわゆるAGAクリニックを受診すると、明らかな重症円形脱毛症なのに、頭頂部が脱毛していると言ってAGA治療薬であるデュタステリドが処方されました。AGAの遺伝もなく、一目見て重症の円形脱毛症(蛇行性脱毛)であることがわかるのに、お金が欲しかったのでしょう、そこの医者は、AGA治療薬を処方しています。治るはずもなく、当クリニックを受診し、IGF-1を増やす治療を行うと、その1ヵ月後には、脱毛薬で傷んだ毛が大量に生え変わりました。しかし、治療前にあった毛の残骸である断毛や屍毛は減っており、また、目立ったのは、左耳の前にあった細い白髪が、治療1ヵ月後には、太く伸びていたことです(写真、赤い矢印)。治療前は、写真でも確認しづらいほど細かったのが、治療1ヵ月後では、はっきりと白髪が確認できます。お伝えしているように、円形脱毛症の原因である自己免疫は、メラニン色素がその標的になるので、黒い毛は抜けますが白髪は抜けず、このように、治療により、どんどん成長してくるのです。今後、毛の生え変わりと同時に白い産毛や黒い産毛が生えてくるでしょう。しかし、AGAクリニックは困ったものです。通常、各都市の中心部に出店(?)しているので、交通の便が良く、患者さんは、つい行ってしまいますが、内情はひどいものです。経歴として、保健所に努めていた医師が治療を行っていたり、さらに気絶するくらいに驚くのは、重症のAGAの医師が、院長をやっていることです(図のように)。一緒に治していきましょうなどと言っているようですが、治らない治療を体現しているに他なりません。円形脱毛症は、AGAクリニックでは治りません。変なものを買わされないように注意して、いや、まず行ってはいけません。