2022-11-02
関東地方在住の40代の女性患者さんは、当クリニックに来院する6年前から薄毛で悩んでおられました。なんとかしようと、AGAXXXクリニックを受診しました。ミノキシジルとわけのわからないスピロノラクトンという薬を処方されましたが、治るはずもありません。AGAは、男性型脱毛症のことで、このようなクリニックは、AGAしか診れないのです。そして、AGAに対しての治療も、大した効果はもたらしません。困り果てて、当クリニックに来院されました。びまん性の薄毛で、女性型脱毛症の外見でしたが、体毛が抜けたことがあるとのことで、自己免疫による脱毛も考えられました。カプサイシンなどのサプリメントと、自己免疫による脱毛も考えて、セファランチンを40mg/日の少量を併用しました。薄毛は徐々に改善しましたが、治療中に瞼の発赤や微熱、全身倦怠感などの膠原病様の症状が現れ、内科の検査で、自己抗体が検出されました(抗核抗体80倍陽性)(図)。そこで、セファランチンを100mg/日に増量して治療すると、その約1年後には、自覚症状もほぼなくなり、抗核抗体も40倍陽性に低下しました。正常値が40倍未満ですから、もう少しで正常になります。勿論、薄毛も改善しました(写真)。セファランチンを150mg/日服用していれば、もっと早く改善するでしょう。このように、IGF-1を増やす治療は、自己免疫疾患を改善するので、円形脱毛症も、また、その他の自己免疫疾患も改善させます。内科に行けば、あの怖い、そして病気は治さず、症状のみを軽くするステロイドの内服が待っていたところでした。副作用のないセファランチンの増量で改善して良かったと思います。