2022-11-01
30代の女性患者さんは、アトピー性皮膚炎の治療で処方された脱毛薬ビラノア(かゆみ止め)で、円形脱毛症を発症しました(1ヵ所)。皮膚科に円形脱毛症の治療で受診すると、また、脱毛するかゆみ止めであるフェキソフェナジンを投与され、さらに内科では、帯状疱疹後の神経痛で、またまた、知覚神経の働き抑えて脱毛させるタリージェを飲まされ、さらに脱毛する鎮痛剤のポンタールまでも飲まされ、極め付けは、円形脱毛症の治療のために出されたステロイドの胃潰瘍防止のために出された、脱毛胃薬アシノンでした(図)。皮膚科に通院する前は1ヵ所だった円形脱毛症は、みるみる広がり、重症の蛇行性脱毛にまで悪化し、困り果てて当クリニックに来院されました。IGF-1を増やす治療を開始すると、脱毛薬で絨毯爆撃された頭皮の傷んだ毛が、大量に生え変わり、抜け毛が増えました。治療1ヵ月後に、抜け毛が増えたことの不安を訴えられましたが、脱毛斑の内部には、同時に多くの産毛も生えていました(写真、赤い円内)。これで、やや安心されましたが、生え替わりはもう少し続くことをお伝えしました。”もう皮膚科には、絶対行かない!”とまで言われていました。その通りです。皮膚科に限らず、他科でも脱毛薬が処方され、医療不信のようです。確かに、今の医療は不信に値するかもしれません。注意しましょう。