2022-10-14
40代の女性患者さんは、円形脱毛症を発症して、皮膚科でステロイドを投与され(効かない!)、そのための胃潰瘍防止で、脱毛するランソプラゾールも投与されて、円形脱毛症が悪化し、全頭脱毛になりました。困り果てて、当クリニックに来院され、IGF-1を増やす治療を開始すると、傷んだ毛の生え変わりを経て、白い産毛がおでこの上に生えてきました(写真、治療2ヵ月後)。治療3ヵ月後には、順調に産毛が増えていることが期待されましたが、写真を見ると脱毛し、毛の残骸が残っていました(写真、治療3ヵ月後)。これは、脱毛薬の服用によるとしか考えられません。服薬の有無を尋ねると、何も薬は飲んでいないということでした。しつこく食い下がると、そういえば、おなかが痛くなり、下痢止めストッパを1回だけ服用したことを思い出されました。犯人はこれです。これに含まれるロートエキス散が、IGF-1を増やすうえで重要な、副交感神経の働きを抑えるので、IGF-1が減少し、腸の動きも抑えられますが、毛も抜けます。ほかにも、尿が出なくなる尿閉や眼圧の上昇が起こります。怖いですね。また、これまでに安全とご紹介していた正露丸にも、製品によっては、ロートエキス散を含むものがあります。ラッパのマークは、安全ですが、それ以外は、脱毛するので飲まないでください。詳しいことは、当クリニックまで、お問い合わせ下さい。脱毛胃腸薬一覧を差し上げます。