2022-08-31
北海道在住の20代の女性患者さんは、当クリニックに来院される9ヵ月前に円形脱毛症を発症しました。近所の皮膚科で治療するうちに悪化し、全頭脱毛になりました(写真、治療前)。遠路来院されて、カプサイシンとイソフラボンなどのサプリメントとセファランチン大量(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始し、治療2年3ヵ月後に治癒と判定されました。そこから、セファランチンを減量して、1日30mgになった時点で(治療3年3ヵ月後)、これまでなかった強い生理痛が発現し、前頭部の脱毛が確認されました。治癒までは、カプサイシンとイソフラボンは規定量飲めていたのですが、治癒後10ヵ月間は、カプサイシンが規定量の3分の1しか飲めておらず、セファランチンの減量と相まって、再発してしまいました。治癒と判定した後は、補助薬であるセファランチンをまず減量し、再発がないことを確認して、主要な治療薬であるカプサイシンとイソフラボンを減量していきます。この患者さんも、他の患者さんと同じく、治癒後安心して、一番飲みにくいカプサイシンの飲み忘れが増えました。IGF-1を増やす治療は、生理痛も改善するので、カプサイシンの飲み忘れとセファランチン減量によるIGF-1の低下が、脱毛のみならず、生理痛も引き起こしたことになります。再び、セファランチンを増量して、規定量のサプリメントを飲んでもらうことになります。多くの患者さんは、この患者さんと同じパターンで再発します。完治まで、セファランチンの減量中は、サプリメントは規定量飲みましょう。完治目前での、再発はもったいないですから。