2022-09-02
関東地方在住の30代女性患者さんは、高校生の時から眉毛を抜く癖があったそうです。ところが、スマイルホワイティエという目薬(写真)を使いだして以来、抜いたあとに眉毛が生えてこなくなり、その後の脱毛が始まりました。他の自己免疫疾患もあり、脱毛成分クロルフェニラミンが入ったこの目薬を使用し始めて、円形脱毛症の発症と眉毛の脱毛が始まったと考えられます。関東地方では、円形脱毛症を治せる医療機関を見つけられなかったので、遠路来院されました。来院時、両側頭部前方に脱毛があり、眉毛は、毛の残骸である屍毛があるのみでした(写真、治療前)。カプサイシンとイソフラボンのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始すると、治療1ヵ月後には、右側頭部前方で、産毛が生えてきて、眉の毛の残骸が減ってきました(写真、治療1ヵ月後)。しかし、急に眉毛が生えてこなくなるとは怖いですね。まさか、目薬のせいだとは思わないでしょう。目薬は、気軽に使うものではありません。目からも、成分が吸収されて、内服したのと同じことになります。清涼感を求めて、気軽に使用した目薬が、一生続く悲劇を起こすこともあります。脱毛成分の配合の有無を必ず確かめましょう。