2022-08-27
IGF-1を増やす治療において、セファランチンは、主に毛根の自己免疫による炎症を抑える目的で、円形脱毛症の治療に使用しています。男性型脱毛症(AGA)では、その根本的な原因であるジヒドロテストステロンの生成を抑制し、IGF-1の減少を抑制するアボルブとIGF-1を増やすカプサイシンとイソフラボンの組み合わせで治療すると、ほとんどのAGAは、改善します。30代のAGAの患者さんは、この治療に加えて、蕁麻疹がでるので、セファランチンを80mg/日服用していました。蕁麻疹も出なくなったので、セファランチンを中止したいと言われて、中止すると、その1ヵ月後には、額の生え際の毛が、細くなり、前髪も細くなりました(写真、青い円内)。これを見て、あわててセファランチンを再開したいと話され、また、元にもどりますか?と不安そうに訊かれました。円形脱毛症みたいに、再発がないので、セファランチンを再開すれば、すぐに毛は太くなり、もとに戻ります。しかし、AGAの治療にも、セファランチンを加えると効果は高まることがわかりました。逆に、円形脱毛症に、AGAの治療薬であるアボルブは、全く効きません。よく患者さんから、円形脱毛症を発症して、ネットのCMでよく登場する某D-クリニックに通っているが、円形脱毛症が治らないと問い合わせがあります。市中の育毛クリニックは、ほぼすべてがAGAの薬しか出さないので、円形脱毛症は、治りません。AGAと円形脱毛症の区別がつかないのは、無理もありませんが、全く別物です。