2022-05-20
関東地方在住の10代の男子患者様は、脱毛成分入りのアルガード点眼液を使用して、円形脱毛症を発症しました。まず、皮膚科を受診してダメ、リーブ21へ行って青汁(ギャッ)を飲まされてもダメ、漢方治療を受けてもダメでした。困り果てて当クリニックを受診されました。この時は、すでに全身の毛が抜ける汎発性脱毛でした。カプサイシンとイソフラボン、そしてαGPCなどのサプリメントと大量のセファランチン(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療開始すると、まず、眉毛と睫毛が生え始め、治療1年9ヵ月後には、頭の1ヵ所に産毛も生えてきて、治療1年11ヵ月後には、眉毛睫毛はほぼ生え揃い、頭の数ヵ所に産毛が増えてきました(写真)。眉毛と睫毛が生えてくるのは、良く見えるので、お母様も驚きながら喜んでおられましたが、さらに頭の数ヵ所に、明らかな産毛の増加が確認されて、さらに喜んでおられました。この患者様の”寄り道”は、他の患者さんでも、よく見られます。寄り道はしないのが早い治癒への近道であることは言うまでもありません。しかし、テレビなどのCMが情報源となるので、患者さんは、無駄な寄り道をして青汁を飲んだりするのでしょう。ネットのエセ情報も含めて、どうしようもない情報社会ですね。