2025-07-01
10代の男性患者さんは、ご両親に円形脱毛症の既往があり、家庭内ストレスで円形脱毛症を発症しました。県立病院の皮膚科で治らず、汎発性脱毛まで悪化しました。市販のリアップで産毛が生えたそうです。リアップX5には、脱毛成分ジフェンヒドラミンが入っているので、これを塗ると、産毛が生えるどころか、ひどい脱毛を来します。この患者さんが使ったものは、ただのリアップだったのでしょう。ミノキシジルは、少しだけIGF-1を増やすので、チョロチョロの産毛くらいは生えることもあるでしょう。しかし、皮膚科の標準治療が、市販の毛生え薬に負けるなど笑えます。困り果てて、当クリニックを受診し、IGF-1を増やす治療を開始しましたが、治療開始当初、規定量の半分くらいしか飲めず、治療11ヵ月後までは、効果はありませんでした(写真)。規定量を飲んでもらうように、お伝えすると、その後、規定量を服用して、1年4ヵ月後には、明らかな改善が見られました(写真)。はじめから、規定量飲んでおけば、無駄な時間を費やすことは無かったでしょう。お子様では、時々、治療に抵抗する場合があり、ご両親が苦慮します。現代医学では不治、しかしIGF-1を増やせば治る自己免疫疾患、まずは、本人が治りたいと思わなければ、絶対に治りません。