2021-12-28
東北地方在住の60代の男性患者様は、家族歴はありませんでしたが、仕事上のストレスが原因で、円形脱毛症を発症しました。皮膚科を受診するとステロイドを内服させられ、一部に産毛は生えてきたものの、下痢などの副作用が強く、内服中止して脱毛し、結局、全身の脱毛を来す汎発性脱毛になってしまいました。どうせ減量することがわかっているステロイド、仮に生えても、減量で副作用のみ残って脱毛することもわかっているはずなのに、皮膚科医の奇怪な治療です。東北地方では、汎発性脱毛を治療できる医療機関を見つけられなかったので、遠路、当クリニックに来院されました。体温:36.8℃(36.6℃以上が正常)、少々の産毛が頭部と眉毛に、そして家族歴なしと治療によく反応する要件がありました。カプサイシンとイソフラボンなどのサプリメントとセファランチン大量で、IGF-1を増やす治療を開始すると、白い産毛と眉毛が生えてきて、治療7ヵ月後には、元気の良い産毛と眉毛が、明らかに増えました(写真)。治療開始後しばらくは、産毛は増えてきたものの、目に見える変化がないと不安に感じられていましたが、もう目に見えるでしょう。知覚神経を敏感にする治療なので、皮膚に、もともとアトピー性皮膚炎などがあると、皮膚の発赤やかゆみなどの症状が強く出ますが、IGF-1も増えているので、これらは好転反応とみなして良いでしょう。気管支の過敏性がある人でも、咳が、すこし増えますが、これも同様の意味を持ちます。この患者様も、皮膚の痒みと咳が増えたそうですが、このような意味があることをお伝えしました。知覚神経が敏感な方は、治療に使用しているスキンケア―ウオーターだけで咳が出ます(知覚神経を刺激している証拠です)。このような見方をしないお医者さんを受診すると、症状の起こる原因については、深く考えず、なに、皮膚の痒み、はい、かゆみ止め、そして、せき?、ん咳止めと、人間離れして薬の自動販売機と化して、結局、脱毛などの副作用を引き起こし、また治ろうとする体の反応を止めてしまいます。症状の原因を深く考えず、とにかく症状を消すことに終始する対症療法、危険がいっぱいです。