2021-08-03
関西地方在住の20代男性は、本年の5月初旬に新型コロナウイルスに感染し、高熱とひどい咳の症状がでました。そして、7月中旬から抜け毛が増え、現在でも抜け毛が多いそうです。頭部写真では、びまん性に脱毛しており(写真)、この所見と経過からは、ストレス後、2~3ヵ月で脱毛する休止期脱毛という脱毛症が最も考えられます。髪の毛は、伸びてゆく成長期と成長が止まる退行期、そして髪の毛を作る毛乳頭が毛根から離れていき、毛が抜ける休止期のどれかのフェーズにあります。正常では、約90%が成長期にあるのですが、休止期脱毛では、強いストレスや感染により、成長期の毛の多くが、一斉に休止期に入ってしまい、脱毛します。IGF-1は、成長期を伸ばし、退行期や休止期を短縮します。休止期脱毛では、強いストレスや感染で、交感神経・副交感神経のバランスが、交感神経優位となり、その結果、IGF-1が減少し、成長期が短縮して、髪の毛が休止期に入ってしまい、脱毛すると考えられます。もし、円形脱毛症の体質があれば、強いストレスで、自己免疫疾患である円形脱毛症を起こしていたでしょう。したがって、この男性も、IGF-1を増やす治療で改善すると思われます。写真にある、20代女性も、外国のホームステイで、強いストレスに会い、その後に脱毛しました(写真、治療前)。外国で、ステロイドを注射され、顔はパンパンに腫れてしまいました。帰国後、当クリニックで、IGF-1を増やす治療で改善しました(写真)。顔の腫れも治まり、治療前とは、別人になりました。北海道在住の円形脱毛症治療中の女性は、新型コロナ感染の後の脱毛は起こさなかったので、IGF-1を増やす治療で、休止期脱毛の予防になったのでしょう。現在、カプサイシンなどのサプリメントやセファランチンを服用されている患者さんは、新型コロナウイルスにも感染しにくいですし、感染しても軽く済むでしょうし、その後の脱毛も起こさないでしょう。