2021-06-25
20代の男性患者様は、小学校2年生で円形脱毛症を発症しました。はっきりとした原因はわからず、また、家族歴もありませんでした。その後、名古屋市内の、ある総合病院で17年間も治療を受けていました。その間、皮膚科治療を中断すると産毛が生えてきて、この時とばかり、治療を再開して、さらに改善させようと皮膚科を受診すると脱毛するということを繰り返していたそうです。当クリニックを受診されたときは、重症の蛇行性脱毛でした。皮膚科の治療内容を聞くと、なんと脱毛するフェキソフェナジン(抗アレルギー剤で、市販のアレグラと同じ成分)が処方されていました。だから、産毛が生えても、皮膚科治療を受けると、脱毛していたのです。カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量(80mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始すると、なんと、10日後には、産毛が増えてきました(写真)。まじめに17年間も、脱毛症治療に通い、脱毛する薬を処方されていたことを知ってショックだったでしょう。しかし、もう半ばあきらめていたようなので、あまり怒りもなかったようです。産毛が生えてきたことも気付かれており、この患者様も、これから、失われた17年間を取り返すことになります
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