2021-06-08
また、また、ひどい話です。北陸地方在住の10代の女性患者様は、気管支喘息で出された(本当は不要!)脱毛薬アレジオンドライシロップで円形脱毛症を再発。近所の皮膚科で、かぶれ治療。痒みがでたので、脱毛薬であるかゆみ止めタリオンを出されて悪化のまま。総合病院皮膚科を紹介され、かぶれ治療を受け、今度は、こりてタリオンなしで、改善。ほっとするのも束の間、こんどは、足の湿疹に対して、かゆみ止めで脱毛するフェキソフェナジンを出されて、飲み続けて、その3ヵ月後に著明悪化。これはたまらんと、当クリニックに来院されました。来院時は、重症の蛇行性脱毛の状態でした。お父さん方の祖母の方に、円形脱毛症の既往がありました。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始すると、皮膚科治療で傷んだ毛が、大量に生え変わりましたが(治療3ヵ月後)、辛抱強く治療を続けられて、治療2年6ヵ月後に治癒しました(写真)。年齢相応のきれいな髪が生えてきました。円形脱毛症を治すはずの皮膚科治療で悪化させられ続け、IGF-1を増やす治療でやっと治癒です。あきれた皮膚科治療の顛末でした。たくさんの患者さんが、今でも、このような目に合わされていると考えるとゾッとします。円形脱毛症に限らず、難治の病気の標準的治療と命名された治療のもとで、このような悲劇は起こっているでしょう。治療する医師が、気が付かないのではなくて、効かなくても、平気で、気を付けないからおこるのです。こわいですね、標準的治療。