2021-05-31
隣県にお住まいの5歳の男子患者様は、お母様に自己免疫疾患の既往がありました。当クリニックを受診される2週間前に、長期間の脱毛薬モンテルカストと、あのオロパタジンの服用、そして幼稚園の休園ストレスで、円形脱毛症を発症しました。皮膚科には、一応行かれましたが、他の患者さん同様、ステロイドの塗り薬で、皮膚科医から、”経過を見ましょう”その後、無口、の診察を受けられたのでしょうか、すぐに当クリニックを受診されました。頭皮を見ると、毛根の死んだ毛が残っており、また、無数の断毛が見られました(写真、治療前)。モンテルカストとオロパタジンの怖さがよくわかりますし、それ以上にオロパタジンを円形脱毛症の治療に勧める、皮膚科の円形脱毛症診療ガイドラインの怖さも良くわかります。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始すると、毛根の傷んだ毛と多数の断毛がきれいに抜けて、全体に白い産毛が生えてきました(写真、治療5ヵ月後)。そして、αGPCの併用で黒い産毛が次に生えてきて、治療13ヵ月後には、後頭部と前頭部の広い範囲で黒い産毛が生えてきました(写真)。お母様も、安心されていました。治療開始時は、まだ、4歳でしたが、頑張って、カプサイシンを良く飲まれました。これが、改善の第一歩です。全頭脱毛や汎発性脱毛などの重症例の改善中、サプリメントやセファランチンの飲み忘れがなくても、再発が起こることがありますが、治療を続ければ、また、改善して、その後は、再発しにくくなります。