名古屋Kクリニック

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2020-12-28

唐辛子を食べると長生き!新型コロナによる肺傷害も軽くする?

2017年に、唐辛子を食べる人と食べない人で、一定期間の死亡率を比較した結果が報告されています。その結果、唐辛子を食べる人では、食べていない人に比べて、死亡率が13%も低くなることがわかりました。さらに、どのような病気での死亡率が最も低下しているかも解析されていますが、心筋梗塞や脳血管障害などの血管傷害による死亡が減少する傾向にあったことが判明しています。なぜ、唐辛子にそのような、死亡率の低下、言い換えれば長生きの効果があるかはわからないと、その報告をした研究者は述べています。しかし、その長生き効果は、唐辛子の辛味成分カプサイシンが、特に大豆イソフラボンとの併用で、多くの健康効果を持ったIGF-1を増やす事実と無関係ではないでしょう。また、血管を強くする効果は、新型コロナによる肺炎の増悪も抑える可能性があります。重症肺炎で死亡する場合、呼吸管理が進歩している現在では、呼吸不全そのもので死亡することは少なく、実は、重症肺炎(言い換えれば肺血管傷害による肺水腫)に伴う、多臓器不全で死亡することが多いのです。肺は、呼吸のみならず、その広い面積をもつ血管から、体中の臓器を守るプロスタグランジンやIGF-1を放出しており、肺水腫では、肺血管の傷害に起因する呼吸不全と同時に、他の臓器を守る、これらの物質の産生が低下するために、多臓器不全が起こるのです。すなわち、唐辛子の摂取で、肺の血管の働きも良くなるのであれば、肺炎の重症化やそれに引き続く、肺以外の多臓器の障害も軽減されると考えられます。肺を守るということは、肺の血管を守るということで、それにより、呼吸不全と多臓器不全を軽減できることになります。このような急性の肺傷害は、古くから、急性呼吸促迫症候群と呼ばれており、当クリニックの院長は、以前に、この病気の診療ガイドラインの作成委員を務めており、その会合で、呼吸管理に加えて、いろいろな薬物(ステロイドはダメ、セファランチンはOK)による肺の血管を守ることの重要性を提唱していました。脱毛症の改善のためにも、長生きのためにも、また、万一の重症肺炎の改善のためにも、唐辛子を食べて、脱毛症の患者さんでは、カプサイシンを、飲み忘れなく、規定量摂りましょう。