2017-07-31
30代の男性患者様は、来院1ヵ月前に円形脱毛症を初発しました。その1ヵ月前に、腹痛があり、名古屋市内の総合病院の救急外来を受診しました。以前、大腸穿孔の既往がありました。腹部CTの検査をした後、な、なんと、腹痛に対して、痛み止めのロキソプロフェン(ロキソニンの後発医薬品)が処方されました。胃潰瘍や腸閉そくなどの副作用が知られている、この痛み止めが、腹痛の患者さんに、処方されるのは、危険です。副作用など考えずに、痛みあり=ロキソプロフェンという、脊髄反射での処方でしょう。毎日、1錠を寝る前に、7日間服用して、その1ヵ月後に円形脱毛症を発症しました(写真)。この痛み止めの処方の不適切なことと、この薬が円形脱毛症発症の原因であることをお話しすると、”XXXX病院という、有名な総合病院ですよ”と、まさかという表情で、驚きを隠せませんでした。この患者様のほかにも、ロキソニンやロキソニンテープの使用で、円形脱毛症の発症が増えています。2017年7月にも、ロキソニンテープの使用で、ショックが起こることに対する
注意喚起が医薬品安全対策情報に記載されました。これは、ロキソプロフェンが、皮膚から吸収されることの証拠です。痛み止めの、安易な使用はやめましょう。円形脱毛症は、既存の皮膚科での治療が、ほとんどの場合、無効ので、一生脱毛症で悩むことになりかねません。