2026-01-10
3歳の女性患者さんは、円形脱毛症を発症して、皮膚科を受診しました。脱毛する抗ヒスタミン剤であるフェキソフェナジンを処方され、また、小児科では、脱毛する抗ヒスタミン剤であるニポラジンを出されて、円形脱毛症は悪化して、とうとう、汎発性脱毛になりました。困り果てて、当クリニックを受診されました。IGF-1を増やす治療について説明すると、皮膚科で、熱がでると毛が抜けるから、出さないように気を付けてと言われたそうです。これは、本当ですかと聞かれました。体を温めると、IGF-1が増えやすくなるので、発熱は、脱毛を抑制します。逆に、熱を下げると、IGF-1も下がるので、育毛効果は落ちます。高熱で、脱水や睡眠不足になり、体が消耗することは良くないので、解熱効果がマイルドで、IGF-1を減らさないアセトアミノフェンを使用することは問題ありません。熱が出ると毛が抜けるなど、医学的な根拠なしで、ただ言っているだけです。以前に、発熱して、脱毛した患者さんを見たことがあるのでしょう。脱毛の原因は、発熱ではなく、己が処方した解熱剤だったにちがいありません。円形脱毛症を治せない皮膚科医の話を信じないようにしましょう(図)。