2025-09-02
6歳の男性患者さんは、気管支喘息の治療で、最恐の脱毛薬モンテルカストを含むモンテルカスト細粒とシングレアチュアブル、そして脱毛する抗ヒスタミン剤であるロラタジンによって、毛根が撃破され、円形脱毛症を発症しました。家系内での円形脱毛症発症がありました。皮膚科治療では、全く治らず、当クリニックに来院され、IGF-1を増やす治療を開始されました。すると、撃破された毛根を持つ毛が、新しい産毛に生え変わるための、毛の生え変わりが起きて、全身の毛が抜ける汎発性脱毛から治療開始となりました(写真、治療開始時)。そして、治療1年5ヵ月で、全体に白い産毛が増えていましたが、さらに前頭部に初めて、黒い産毛が生えてきました(写真、赤い円内)。お母様は、お喜びでした。IGF-1を増やす治療を受けていなかったら、一生汎発性脱毛のままで過ごさなければならないことを考えると、黒い産毛は、大きな希望の光に見えたでしょう。