2025-07-18
IGF-1を増やし、自己免疫を抑制する治療では、重症円形脱毛症は改善しますが、短期間で良くなったり、3年以上かかったりで、このような難病の治療経過は、まさに百人百様です。10代の女性患者さんは、円形脱毛症を発症し、皮膚科で治療しましたが、全く治らず、逆に悪化し、全身の毛が抜ける汎発性脱毛になりました(写真、治療前)。困り果てて、当クリニックに来院され、IGF-1を増やす治療を行うと、1年6ヵ月後には、治癒しました(写真)。この患者さんでは、汎発性脱毛の治癒までの期間では、これまでの最短です。しかし、重症度が高い患者さんでは、2~3年以上かかる場合もあります。治癒された患者さんでは、皆様、治るまで、辛抱強く治療されています。皮膚科の治療では、オルミエントやリットフーロを使われても、絶対に治りませんので、重症円形脱毛症の治療経過は、百人一様、すなわち、絶対治らないだけです。注意しましょう。