2025-07-02
40代の男性患者さんは、花粉症やアトピー性皮膚炎で、恐怖のモンテルカストや脱毛する痒み止めであるフェキソフェナジンを投与されて、円形脱毛症を発症しました。皮膚科治療で治らず、困り果ててて、当クリニックに来院されました。IGF-1を増やす治療で、治癒しましたが、セファランチンの減量時に、治療中断し、その5ヵ月後に左側頭部上方に、大きな脱毛斑が出来ました(写真、青い円内)。患者さんには、治癒状態から、治療を弱くしながら、再発しないことを確認して、治療を終了することを伝えておきましたが、それが実行されませんでした。IGF-1を増やす治療では、正常免疫は、むしろ高めて、自己免疫のみを抑制して、十分抑制しきれば、治療を減弱・中止すれば、完治します。現在、改善に向かって、もうすぐ治癒する患者さんでは、必ず減量・中止を実行しましょう。自己判断での治療中断は危険です。皮膚科が行うステロイド投与、オルミエント投与、さらにリットフーロ投与は、自己免疫も正常免疫も、区別なく抑え込んでしまい、感染症やがんへのリスクが上がる他、それらの薬を中止すれば、すぐに再発します。今、オルミエントやリットフーロが投与されている患者さんが増えていることは、恐ろしいことです。円形脱毛症は、結局治らず、命を脅かす病気のリスクが高まるだけなのですから。