名古屋Kクリニック

IGF-1理論に基づいた育毛クリニック

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お知らせ

2025-06-28

人気がある薬、リベルサスは、円形脱毛症も治すか?

患者さんから、知人の娘さんが、やせ薬として、リベルサス(写真)を飲んでいるが、大丈夫か?とのお問い合わせがありました。この薬、本来の対象疾患である、2型糖尿病以外にも、がんをはじめとしていろいろな病気に効くことが報告されており、また、食欲をおとすので、やせ薬としても飲まれています。リベルサスは、消化管ホルモンであるGLP-1の受容体作動薬で、知覚神経にも、GLP-1受容体があるので、院長の近著”その薬、命を削ります”(写真)の中で、IGF-1を増やす薬として紹介されています。したがって、自己免疫疾患である円形脱毛症にも効果がある可能性あがります。事実、自己免疫疾患である1型糖尿病や関節リウマチに、リベルサスが効果があったという報告があります。しかし、思いもよらない副作用があることもわかってきました。急性膵炎や胃腸障害、そして虚血性の視神経障害による視覚障害です(NAION)。この薬、GLP-1と94%の類似構造を持ちます。本来、GLP-1は、内服すると胃で消化され、体内には、ほとんど入って行かないのですが、リベルサスでは、胃で溶けるときに、周辺のpHを上げることで、消化酵素による分解を抑えて体内へ吸収されるようにされています。したがって、体内に吸収されたリベルサスが、いろいろな組織で直接IGF-1を増やして、特に視神経を養う血管を強く拡張することで、虚血を引き起こす可能性が考えられます。カプサイシンは、胃腸で知覚神経を刺激し、その刺激伝達でIGF-1を増やしやすくします。また、生薬であるセファランチンは、知覚神経の刺激が起こりやすくする作用で、IGF-1を増やします。これらの安全な薬とは、リベルサスは、作用機序が異なるので、これらの副作用が出るのでしょう。人工的に修飾した薬は、IGF-1を増やしすぎて、強い血管拡張による血流障害を引き起こすのでしょう。因みに、血管を強く拡張するバイアグラでも、NAIONが発生する可能性が示されています。やはり、リベルサスは、やせ薬として飲むのは怖いし、現在の自然の物質や生薬を使ったIGF-1を増やす円形脱毛症治療に導入することも危険でしょう。円形脱毛症 病院