2025-06-25
円形脱毛症は、自己免疫疾患で、自己免疫の標的は、免疫原性の高いメラニンという色素です。メラニンは、重金属を結合したり、紫外線などによる酸化ストレスから、細胞を守ります。したがって、自己免疫によりメラニンが毛根で減少すると、毛根の細胞(特に毛乳頭細胞)が傷害されて、脱毛が起こります。メラニンがない毛根は、自己免疫で攻撃されないので、白髪は抜けません。パーキンソン病の原因は、脳の黒質という部分のドパミンを含む神経細胞の変性です。この神経細胞には、ニューロメラニンが含まれており、これがドパミンなどの物質による酸化ストレスによる細胞死を抑制します。しかし、自己免疫で、ニューロメラニンが減少すると、神経細胞内で、酸化ストレスが強くなり、その結果、αシヌクレインというたんぱく質が増えて、これが、さらに神経細胞を変性させます。したがって、IGF-1を増やして、自己免疫を抑制することで、ニューロメラニンの減少を抑えると、神経細胞の変性も抑えられる可能性が高いのです。事実、IGF-1は、αシヌクレインの凝集を抑えて、神経細胞死を抑制することが示されています。簡単に言えば、IGF-1を増やす、現在の円形脱毛症に対する治療で、パーキンソン病も改善する可能性が、きわめて高いのです。ところが、現実には、パーキンソン病の治療には、IGF-1を減少させる、抗コリン作用を持った薬が使われているのです。このような事実は、院長の最近の著書である”その薬、命を削ります!”(オリーブの木刊)に記載されています。パーキンソン病友の会に、この本を送りました。現代医学、信じてはいけません。