2025-06-24
関東地方在住の7歳の女性の患者さんは、全頭脱毛となり、皮膚科の治療で無効、困り果てて当クリニックに来院されました。IGF-1を増やす治療で、治療9ヵ月後には、ほぼ生え揃いました(写真)。その後に悲劇が起こります。行きつけの皮膚科医から、かゆみ止めのアレロック(成分名:オロパタジン)を飲まされたのです。円形脱毛症が治る時には、頭皮の知覚神経が敏感になるので、頭皮にかゆみが出ます。皮膚科医の思考は単純です。かゆい?では、かゆみ止めを飲んで、です。そして、このような悲劇が起きました。痛み止めやかゆみ止めなど、症状だけをとる薬は、対症療法薬と呼ばれます。こんな薬は、毛根と、命を削ります。この患者さんのお母様の落胆ぶりは、言葉にできないほどでした。