2025-05-12
40代の、多発型円形脱毛症の女性患者さんは、当クリニックの治療(遠隔診療)で改善していましたが、治療を中断しました。その後に、めまいを伴う内耳循環障害が起こり、医療機関でベタヒスチンとジフェニドールという薬を処方されました。その後、円形脱毛症が悪化し、脱毛斑の数が増えていきました。不安になり、当クリニックに、遠路来院されました。お話を聞くと、悪化の原因は、もちろん治療の中断ですが、処方されたジフェニドールの添付文書には、抗コリン作用があることが明示されており、これがIGF-1を減らして、円形脱毛症を悪化させたことが判明しました。ベタヒスチンは、IGF-1を増やす、めまい治療薬なので、安全に使用できます。まだまだ、脱毛する薬はたくさんあります。服用される前に、当クリニックまで、お問い合わせ下さい。IGF-1を増やす治療を中断したとたんに、更年期によくあるめまい発作を起こされているので、IGF-1を増やす治療は、内耳循環障害にも効果があったのでしょう。