2024-08-14
重症の円形脱毛症は、皮膚科治療で絶対に治らないので、世界中の患者さんから問い合わせがあります。しかし、いろいろな理由で、IGF-1を増やす治療を受けられない場合があります。下記10歳女性患者さんのお母様からの問い合わせでは、皮膚科治療で悪化しており、今後、治療を受けられるように感じられます。しかし、次の6歳女性患者さんの場合は、全頭脱毛で、お母様は、とてもご心配されていますが、ご主人と相談すると言われて、その後、連絡がありません。ご主人が、反対されたようです。以前にも、重症の蛇行性脱毛の女性患者さんが、来院され、是非治療を受けたいと言われていましたが、ご主人と相談すると言って帰られて、その後、連絡がありません。ご主人が反対されたのでしょう。家族と言えども、患者さん本人でないと、重症の脱毛症の辛さは、分からない場合があるようです。三番目の24歳の男性患者さんは、全頭脱毛ですが、治療費用が高すぎるので、もう一度考えるとのことでした。もう一度考えるといって、再度連絡される患者さんは、ほとんどいません。一生我慢されるのでしょう。保険診療は、効果があるから、保険診療になっているわけではありません。治療効果の判定が、いい加減であったり、対症療法で、一時的に効果があるから、保険適応になったりする場合も多いのです。円形脱毛症治療薬では、オルミエントなどがその一例です。オランダの大学が、現在使用されている抗がん剤の治療効果を、改めて洗い直すと、ほとんど効果がないとう結果が、最近、報告されています。保険診療だからといって、その効果は、全く信用できません。