2023-03-31
50代の男性患者さんは、膝の痛みで、痛み止め(名前不明)を服用して、円形脱毛症を発症しました。皮膚科治療が無効で、当クリニックに来院されて、IGF-1を増やす治療を開始しました。順調に改善して、ほぼ生え揃った状態になると、自己判断で治療を中断することが2回あり(図)、悪化すると来院して治療するということを繰り返していました。そのために、ロスタイムが増えて、治癒までに時間がかかりましたが、生え揃って、セファランチンを減量できる治癒状態にまでになりました(写真)。治療中断がなければ、もっと早く治癒していたでしょう。治療するとかんたんに産毛が生えるので、悪くなったら治療をすればよいと、風邪の治療の感覚のようでした。治療開始ですぐに改善するのは、IGF-1を増やす治療だからで、皮膚科治療だと、そもそも治りませんし、悪くなって通院したら、もっと悪くなります。治癒までに、長い期間かかりましたが、もうすぐ完治するでしょう。大量のセファランチンを飲むなど、治療は決して楽ではありませんが、やはり、あきらめずに長く治療される方が治ります。中には、セファランチンをたくさん飲むことができないので、治療を中断する患者さんもいます。治りたいと言う気持ちが、あまり強くないのでしょう。苦あれば楽あり、楽あれば苦ありです。この患者さん、飛行機の飛行で例えれば、順調に離陸しましたが、ダッチロールを繰り返し、もうすぐに着陸(完治)という所です(図)。皮膚科にいけば、そもそも離陸できませんが、自力で、離陸できていたとしても、墜落します。