2023-02-24
10代の男性患者さんは、アトピー性皮膚炎を患い、長い年月皮膚科で治療されていました。お決まりのステロイドの塗り薬で症状は治まるものの、中止すれば、再びぶり返し、大量の抗ヒスタミン剤を飲まされていましたが、一向に治る気配はありませんでした。父方の祖父の方に関節リウマチがありました。この患者さんは、デザレックスという抗ヒスタミン剤を服用されて、その後に、試験勉強で1週間ほど睡眠不足と不規則な生活が続き、大量の脱毛が起こりました。皮膚科には行かず、当クリニックに来院されました。来院時の問診表には、図にあるように、皮膚科には不信感があるから当クリニックを選んだと書かれていました。そして、これまでのアトピー性皮膚炎の治療歴と、なかなか治らに事への不満を経過表として提出されました。アトピー性皮膚炎が治らず、挙句の果てに円形脱毛症を発症させられれば、皮膚科には行かないでしょう。デザレックスで円形脱毛症を発症した症例は、これで8例目です。脱毛薬としては、常連になっています。本来脱毛症を治す皮膚科で脱毛症が作られる、困ったものです。早速、IGF-1を増やす治療を開始しました。他の患者さんでは、皮膚科に行かないということが家訓になっているという方もおられました。苦い歴史があったのでしょう。