2023-01-18
東京都在住の20代の男性型脱毛症(AGA)の患者さんは、8年前から薄毛で悩み、個人輸入でフィンペシア(プロペシアのこと)、ミノキシジル10mgタブレット、そしてパントガールというサプリメントを飲んでいました。しかし、頭頂部の薄毛が一向に良くならないので、当クリニックに来院されました。プロペシアの効果は高が知れていますし、ミノキシジルは、髪の毛は増えず、体毛ばかり増えて、副作用は多いことで有名です。パントガールというサプリは、その辺りのAGAクリニックでは使っていますが、実体がよくわかりません。調べて見ると下記の様でした。印象は、何を基本に成分を選んでいるのかがわからず、適当な”ちゃんこ鍋”状態のサプリメントでした。ビタミンB1とパントテン酸は、IGF-1を増やしますが、少ししか入っていないので、それぞれ、アリナミンFや医薬品のパントール(1錠7.6円)を飲んだ方が良いです。以下、赤字のツッコミをお読みください。先日の米国医師会雑誌では、このサプリメントは有用と評価されていましたが、もとの論文はドイツ語で、要約だけが英語というドイツ語圏の地方誌に出ていました。そして、対象症例が、女性の薄毛だけでした。勿論、男性型脱毛症や円形脱毛症の症例は入っていませんでした。この患者さんは、IGF-1を増やす治療を開始し、パントガールなどの無駄遣いをしないようにお話しました。