2022-05-31

大鵬薬品のMRの急な訪問！～ビラノアの脱毛の問い合わせにあわてて

脱毛する抗ヒスタミン剤であるビラノアを販売しているのは大鵬薬品という製薬会社です。そこのＭＲの方が、急にアポを取って来院されました。理由は、九州地方在住の方が、本社にビラノアで脱毛するのかという問い合わせをしたからでした。それは、当クリニックのＨＰを見たためでした。そして、これまで報告した脱毛例以外にも、ビラノアによる脱毛例があるのか、あれば、また、報告してほしいという用件の来訪でした。ビラノアの脱毛例は、もれなく報告していたので、そのように答えました。ＨＰを通して、当クリニックの患者さん以外にも、脱毛する薬の情報が伝わったのは良いことです。知らずに飲んで、または、脱毛することを知らない医者から、気軽に処方されて、全身の毛が抜けては、取返しがつきません。近所の皮膚科も大学病院の皮膚科も、それを治せないからです。おさらいです。唐辛子や大豆で、知覚神経を刺激すれば、IGF-1が増えて、重症の脱毛症が改善します（写真）。ヒスタミンは、アレルギーで増えて、知覚神経を刺激し、かゆみを引き起こしますが、IGF-1は増やします。体の治癒力の発現です。ビラノアは、ヒスタミンによるIGF-1増加を阻害するので脱毛させます（写真）。風邪などの炎症では、プロスタグランジンが増えて、これが知覚神経を刺激して、痛みを引き起こします。ロキソニンは、プロスタグランジンによる知覚神経刺激を抑制するので、IGF-1を減らして脱毛させます（写真）。かゆみや痛みは、体が、その変調に対して出している叫び声、言い換えれば、命の声なのです。同時に、IGF-1を増やして治ろうとしているのです。治癒力が十分だと、これらの症状がピークアウトして病気は治ります。医者は、命の発する声を聴いて、その原因となる異常を治療すべきで、安易なかゆみ止めや痛み止めなどの対症療法を行ってはいけないということです。しかし、現実は・・・・・。