2022-05-16
大阪府在住の20代の男性患者様は、原因不明で円形脱毛症を発症し、皮膚科を受診したところ、著明に悪化しました。通院を止めてしばらくして、自然に改善しました。しかし、名前は忘れられたそうですが、風邪薬を飲んで再発しました。そして、今度は、全頭脱毛にまで悪化しました。関西地方では円形脱毛症を治せる医療機関を見つけられなかったので、当クリニックに来院されました。断毛などが残る全頭脱毛の状態でした。カプサイシンやイソフラボンなどののサプリメントとセファランチン大量(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療を行うと、前頭部から産毛が生えてきて、治療2年8ヵ月後には、明らかに改善しました(写真)。そして、その1ヵ月後の遠隔診療の際に、髪を切りに行ったことを伝えてこられました(写真)。全頭脱毛の時には、理髪店に行くことがあるなどは考えもしなかったでしょう。まだ生えていない部分にも、産毛が生えてきています。皮膚科に行って悪化、やめて自然に改善、多くの患者さんから聞く話です。しかし、自然の改善は、完治するほどまではありません。やはり、体が治ることを促進するIGF-1を増やす治療が必要です。